【真夏の野狐囲碁】2大新機能追加!その2「一子千金モード」



この記事は

【真夏の野狐囲碁】 2大新機能追加!その1「絶芸検討機能

の続きになります。

もう夏が終わりますね。

本来これは早めに投稿するはずだったんですが

仕事が立て込んでいたためちょっと遅れてしまいました。


ちょっと見にくい可能性があります。
なるべく早く直します。

2大新機能追加!その2とは?

野狐囲碁の7月アップデートにより、
新しい機能が2つ追加されました。

その名も「絶芸検討機能」「一手千金モード」



「一手千金モード」とは?

今回は、「一手千金モード」について解説していきます。
※まだできたばかりであり、
仕様は急に変更になることがあります。ご了承ください。

端的に言えば、「死石を1子三目として計算するモード」です。
つまり、通常は死に石を一目と数えて地を埋めるところ、
さらに二目追加して埋めるルールのようです。


アップデートすると、
いつもの「自動申請対局」ボタンの横に
一子千金」という新しいボタンができています。

ちなみに全部中国語になってしまいましたが、
おそらくすぐに修正されることでしょう。
※8月18日現在直ってませんでした。

規則」を押してもまだ説明がありません。
できたてほやほや感が漂いますね。
今回は速報なのでこのまま使います。


8/3現在
「1子二目追加(三目)ルール」である旨が中国語で説明されています。

早速このモードでレーティング戦を行ってみました。

紫の「一子千金」のボタンをクリックすると、
通常通りマッチングが始まりました。

しかし、
申込画面に新しく「追加ルール」という項目ができ、
上部にも「一子千金」モードであることが書かれています。

緑の「自動申請対局」でマッチングし、
申し込み画面でこのルールを選択しても同様のようです。

計算方法と判定方法について


通常通りの対局盤面に見えますが、
これ本当は黒11.5目勝ちなのです。

よく見ると、検討画面に「死子加目」という欄が追加され、
それぞれ死に石の2倍の数字が加算されていることが分かります。
これにより、何故目算と6目もずれているかを逆算すると、
「1子(一石)三目」で計算されていることが分かりました。

現在アゲハマが白4黒5に加え、
盤上に黒石5、白石1の死に石がありますから、
これを取り上げハマに加えると、最終的に白9黒6になります。

通常はこのまま相手の陣地を埋めて終局処理をするところ、
1子千金モード」では白9の3倍の27目、
黒6の3倍の18目相手の陣地を埋める計算のようです。

従って、通常黒地-3の所が-9されることになり、
目算と6目差がついたわけです。

単純に、
「死に石の2倍をプラスして引く」と覚えてもいいでしょう。

なお、実戦は終局直前に相手が左上に無理手を打ってきました。

黒は冷静に対処し、
結果被害は0だったのですが、
形成判断をすると8差も広がっているのです。

つまり、ない手によって石が余計に4つ死んでしまい、
その差の8目がついてしまったのですね。

これには相手も困惑していました。
恐ろしいモードです。

このモードで言える事は、
なるべく無駄に死ぬ石を減らして打つルール」であることです。

1子1子を大切に打ちましょう、
という意味で、「一子千金モード」なのですね。

終局直前にいわゆる「くそ粘り」をする人がいますが、
それを防いでいる意味もあります。

終局後、1手打つごとに2目ずつ通常より損をしていくので、
常に余計な手は打たないようにしなければいけません。

このルールに対応したソフトは現在ありませんから、
ソフト打ち対策にも使えそうです。

しかし、
捨石作戦も通常より犠牲が大きくなるので、
囲碁のルールや定石が根本から変わってくる可能性もあります。

逆に石を大量に殺すと、
盤面より多い400目差勝利もあるのかもしれません(笑)

盤面全滅は361目。
コミが6.5なので理論限界値は367.5目・・・あれ?

形成判断に自信がある方、石取り碁の方、
ソフト打ちに困っている高段者の方に大人気です。

ただし、
レーティングで行うのはリスクがあるので、
個人的には友達とフリー対局で楽しむ用だと思います。

絶芸検討機能についてはこちら